今から22年ほど前の話
鬱だったのか?精神的に不安定になって酷い状態だった
苦しくて泣き叫んで暴れて戸棚を殴ったら穴が開いた
その時、母が「ああ戸棚が・・・」と言った
その瞬間、色んな感情とともに私は愛されていないのだ
戸棚にも負けるのだという思考がわき
直観のような稲妻のような「あかん限界超えた心が壊れる、私が私でなくなる」
という思考と、なんとも言えない絶望感に襲われた
その瞬間、私は空間の一点になった
私には何もなく、ただ平和だった
音も痛みも感情もなかった
ただ無音の映画を見ているように
体が暴れまわっているのを見ていた
障子戸のガラスを何枚か割っていて
そこにはギャップがあった
空間の一点としての平和な自分と、見ている意味の分からない光景に
だが、数秒後には、この体は私の体だという思考が湧いた
そこから連鎖的に今までの出来事と
人間としての私についての情報が流れ込んできて
理解した瞬間に、体の中にいるいつもの私に戻った
これは何が抜け出たのだろう
コザール体で抜け出たのだろうか?
それとも、ただの精神異常だったのだろうか・・・